お仕事ファイル 第5回

声楽家(ソプラノ)
矢澤 知嘉子
やざわちかこ・第17期生

第5回目は声楽家で、オペラ歌手としての活躍が期待される17期生の矢澤(旧姓谷田)知嘉子さん。笑顔を絶やさず、夢に向かってがんばっているムサムラ卒業生です。(取材2002.04杉山)


声楽家というと固い印象がありますが矢澤さんからは余計な気負いが感じられませんね

クラシックというとそういうふうに思われがちですけど、クラシック音楽ばかり聴いているわけではないですしね。たとえばボーイズIIメンとか好きですし、ポップスやジャズも聴いていますよ。

クラシックの世界に入ったきっかけは?

母がピアノの先生だったので、3歳からピアノをはじめたんです。でも高校のころ、ある先生から「歌の方が向いてる」って言われて(笑)。それで歌ってみたら意外にうまくいって、そうこうしているうちに歌で音大に受かったんです。

高校生活はどうでしたか?

私はほんとうにムサムラに溶け込んでいましたね。たしかに音楽漬けだけど生活も楽しみたかったし、そういう意味では真面目じゃなかったですね。土曜にはクラブに行ったりとか(笑)。あと、あのころはコンパって流行ったから、いっぱい行きました。カラオケもうまいだろうって言われるんですけど、ソプラノなんでポップスだとキーが合わないんですよ(笑)。


ちょっと意外ですね

だから高校のときは学校と遊びがメインで、その合間に歌ってたっていう感じでしたね。生活サイクルのなかにうまく歌が入り込んでいたんです。そうじゃないとずっと続けていけませんし。

音楽部には入ってなかったんですか?

入らなかったですね。家ではピアノ漬けになってたから、外でまでやりたくなかったというか(笑)。

武蔵野音大はどうでしたか?

私もみなさんと一緒でオペラなどには大袈裟なイメージを持っていたし、「歌なんか大嫌い」っていう気持ちはどこかにあったんです。でも、入ってみて歌がすごく好きだということに気づかされたんですね。すごく楽しくなっちゃって。


大学卒業後は?

先生からすすめられて武蔵野音大大学院に行く準備をして、受かったんですけど、結局大学院は中退したんです。ちょうど結婚しようと思っていたときだったし、自立したかったし、でも歌を続けていったら自立できないじゃないですか。 

現在はどういう活動をしているんですか?

3年くらい前に今の先生と出会い、その先生についてのレッスン・勉強がメインですね。ジョイントコンサートを年に何回かのペースで開催していますが、来年からはコンクールを受けまくりたいと思っています。それと夕方から夜にかけて毎日、子供たちやお年寄りにピアノを教えています。また老人ホームなどでボランティアで歌う活動もしているんですよ。あとは旦那さんが今年会社を開いたので、そのお手伝いをしたり...。

ところで現在の収入はどのくらいですか?

......まあ、ふつうの生活ができてます(笑)。


矢澤知嘉子さんプロフィール

旧姓谷田。3歳からピアノを弾きはじめ、武蔵村山高校2年時に声楽に転向。武蔵野音楽大学在学中に学内コンサート出演。同大学大学院入学。ドイツリート、オペラ、オぺレレッタなど幅広いレパートリーを持つ。現在、北多摩混成合唱団ヴォイストレーナー。